ドラマ性


何度聴いても耳障りや感覚の中で“しんどくならない”のは、
ドライなことで耳や感性が「乾かず」、ウェットであるがために常に「潤していく」からだと思う。

そして「紗」については、絵画の世界は疎いので表現の仕方は間違ってるかもしれないけれど、
グラデーションの『薄くなる方にこそ、彼のテイストがふんだんに散りばめられている』と。

それが音の部分では「奥行き」となり、楽曲全体からはドラマ性と“余韻”になっていくという・・。

そうして紡ぎあげられた楽曲やアルバムは、「上質であり、良質に」なる。
事実、どの名作も鋭角的でも粗くもない。
既製品ではない、オーダーメイドのスーツの如き手触り感と気品に満ちている。

著名なプロデューサーやサウンドクリエイターは多いが、
彼ほど徹底的に「良質」に拘った人というのは、実はそう多くないんじゃないかとさえ思う。

これは勝手な想像だけれど、彼はアーティスト以上にアーティストしていて、
同時に「無類のロマンチスト」なんじゃないか・・という気がするんだな・・。
ざっくり言えば「実に人間味に溢れている」と。

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ゆめ巫女